自民党とつくる会のジェンダーフリーバッシングに関するソース

未だ多くのご意見を頂いたり、チョンボしてしまっている部分を訂正したりしながら、「ジェンダーフリーとは」を適宜更新しています。こういう経緯で、えい、やーと作ったページにこれだけ真剣に取り組むとは誰が予想したでしょうか(笑)。



で、先日、参考資料としてこういうソースを追加してみました。これは、実態調査のために配られたアンケートおよび議員などに送られた呼びかけの書面なのですが、とっても素敵な内容になっていますので一度はご覧あれ。かなり重要なソースなので、もうちょっと早く紹介すればよかったんですが、ネットで拾ったファイルをひとつのフォルダに統一していなかったので、ついつい忘れていました(爆)。すみませんすみません。以下、見所を簡単に紹介します。




アンケートの項目がいちいちバイアスがかっていることは省略するとして、そのほかの、安倍晋三さんから党議員に向けられたと思われる呼びかけの文言のひとつひとつがとっても素敵。


さて、「過激な性教育」「ジェンダーフリー教育」は、家族と日本社会のあり方を破壊する考え方であります。現在、この思想は「男女共同参画社会」の美名に隠れて、行政や学校の教育現場に忍び込み、ある地域においては正統的な地位を確保しようとしています。

自民党は、「過激な性教育」「ジェンダーフリー教育」が、男女共同参画という美名の下に隠れたマルクス主義思想であることを明確にし、学校教育の健全化を図るために、シンポジウムを開催します。












「んなわけねーだろ!」と今さら爆笑問題の田中風(或いはさま〜ず三村風)に突っ込むのはやめておいて、とりあえず「新しい歴史教科書をつくる会」の名誉会長であらせられる西尾幹二先生のこの本あとがきをご紹介しておきます。


ジェンダーフリーには)特定の政治勢力が背後にあって、しかも、それがいままでのような反体制・反政府ではなく、「男女共同参画社会」というよく分からない美名の下に、政府権力の内部にもぐりこんで、知らぬ間にお上の立場から全国津々浦々に指令を発するという、敵ながらあっぱれ、まことにしたたかな戦術で、日本の国家と国民を破壊する意図を秘め、しかもその意図は遠く七〇年代の全共闘連合赤軍、過激派左翼の亡霊がさながら姿を変えて、自民党政府を取り込んで新しい形で立ち現れた、にわかには誰にも信じられない、おどろおどろしい話なのである

すごいすごい。内容そのまんまじゃないですか。ここまでくるとコピペの次元です。なぜ妄想発想がここまで似てるんだろうと思ったのですが、以下のような文章があって納得。














同封の『新・国民の油断』(西尾幹二八木秀次著)をご参照ください。
同封の『新・国民の油断』(西尾幹二八木秀次著)をご参照ください。
同封の『新・国民の油断』(西尾幹二八木秀次著)をご参照ください。
同封の『新・国民の油断』(西尾幹二八木秀次著)をご参照ください。
同封の『新・国民の油断』(西尾幹二八木秀次著)をご参照ください。













(;゜Д゜)<この本配ってるよ!!







いつの間にか、つくる会の本は既に議員さんの教科書になっていたんですね。国民として油断してました。議員のみなさんがこの本を一斉に読んでいる図はとってもシュール。なるほど、本のタイトルは素敵なアイロニーだったわけです。



ところで、安倍晋三さんや山谷えり子さんら、自民の議員さんとつくる会会長の八木秀次さんがシンポジウムなどで肩を並べたり、勉強会を開いたりしていることは有名でしたが、「デイリー自民の記事」などでは、「この問題に詳しい高崎経済大学助教授の八木秀次氏」とぼやかして紹介していることから、「つくる会会長であることは隠されてるのかな?」とも思っていたんですが、そんなことは全然ないようです。以下は「デイリー自民の記事」が紹介したシンポジウムの呼びかけの文章から。















どうどうと「つくる会会長」とご紹介される八木秀次先生。議員の皆さんご存知のようです。選挙期間中にバッシングの特設ページへのバナーリンクをトップページからはずしておいたように、ネガティブな印象を与えるものは国民にはぼやかして伝える。それがクレバーな戦略ってもの。さすが自民党、選挙で大勝するだけはありますね。



というわけで、国民として油断せず、もう少し国政を監視してみよう、な〜んてことを思わされたソースでした。




【補足】
このエントリーは10/31に更新しているのですが、更新を終えた瞬間に「官房長官には安倍晋三氏が就任」というNEWSを見てびっくらこきました。ご存知の方も多いでしょうが、官房長官男女共同参画を担当するのです。ひょ、ひょえー(滝汗)。