■町田が目指すはJ2リーグ優勝
11月17日、2018明治安田生命J2リーグ最終節。前日、日本代表戦が開催された大分での渋滞の教訓を活かし、多摩センターから移動した。
すでに町田市立陸上競技場は選手バスを待つサポーターでいっぱいだ。前節終了時点で3位につけているFC町田ゼルビア。2019シーズンにおけるJ1ライセンスを持たない。それでも狙うはJ2リーグ優勝だ。サポーターの熱気は最高潮。
小春日和。スタジアムグルメにも沢山の人が訪れている。
(C)J.LEAGUE中には柏レイソルや横浜F・マリノスのサポーターも見受けられる。なぜかFC東京サポーターも。町田がJ2リーグで2位以内に入ってくれれば、J1の残留争いが少しでも楽になる。野津田の雰囲気は最高だ。今季最高の10,013人の観客が入った。こちらはホーム・町田のサポーター。
負けるとJ1参入プレーオフ圏内が危なくなる5位の東京ヴェルディ。こちらもサポーターがたくさん来ている。東京都内に本拠地を置くチーム同士のダービー『東京クラシック』だ。
ドキドキのキックオフ。ではハイライトをどうぞ。
町田は優勝を目指し積極的にしかける。東京Vも高い集中力で戦う。東京Vジュニアからの生え抜き、東京五輪世代の渡辺皓太は一時よりもコンディションが良くなっているように思う。
試合が動いたのは、76分だった。東京Vのベテラン林陵平が奈良輪雄太からの浮き玉のパスにうまく抜け出す。飛び出して来たGK福井光輝より一瞬速くボールに触りループシュート。これが決まり、アウェイチームが先制点を奪った。
しかし、それでもあきらめないのが今季の町田だ。82分、右サイドを酒井隆介、ロメロ・フランクがうまく崩して中にグラウンダーのクロス、最後は大谷尚輝が決めた。これで野津田は押せ押せのムードとなる。
■まれに見る接戦となった今季のJ2
同時刻キックオフで開催されたJ2最終節。キックオフ前の時点で2位の大分トリニータがモンテディオ山形に追いつかれ、1位の松本山雅FCはまだ0-0。ここで町田が追加点を入れればJ2リーグ優勝となる。
しかし、追加点を許すとJ1参入プレーオフ圏外になる東京Vも必死の守り。アディショナルタイム5分――そのままタイムアップ。
最終結果上位7位までは次のとおり。2018年シーズンは、まれに見る接戦だった。
優勝 松本 勝ち点77
2位 大分 勝ち点76(+25)
3位 横浜FC 勝ち点76(+19)
4位 町田 勝ち点76(+18)
5位 大宮 勝ち点71(+17)
6位 東京V 勝ち点71(+15)
7位 福岡 勝ち点70(+16)
※カッコ内は得失点差
町田、東京V。最後の最後まで両チームよく戦った。
特に町田。J1ライセンスがなく、たとえ優勝したとしても昇格はできない。予算規模も小さかった。それでもチーム、フロント、サポーターが一体となり最後の最後まで優勝を目指して全力で戦った。
天晴れ! C町田ゼルビア。この日の快晴のように爽やかなチーム。最後にサポーターに挨拶を。その姿が夕日に映えていた。
天晴れ!
そしてありがとう。
(C)J.LEAGUE (C)J.LEAGUE素晴らしい手腕でチームを率いた相馬監督。そしてベテラン、34歳の中島裕希と。FC町田ゼルビアは本当に良いチームだった。来年また野津田で会いましょう。
一方、最後まで粘った東京V。順位は6位となったが、すぐJ1参入プレーオフ1回戦がある。11月25日(日)13:00キックオフ。アウェイNACK5スタジアムで5位・大宮アルディージャとの対戦となる。東京Vはドローでは先に行けない。勝利しか道は残されていない。激しい戦いになるはず。どんな試合になるか楽しみだ。
この日で2018明治安田生命J2リーグは全日程が終了。今季はまれに見る接戦だった。みなさん1年間本当にお疲れさま。そしてありがとう。
★『原博実の超現場日記』バックナンバーはこちら!★
文=原 博実
▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【DAZN関連記事】
● DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
● DAZN(ダゾーン)に登録・視聴する方法とは?加入・契約の仕方をまとめてみた
● DAZNの番組表は?サッカーの放送予定やスケジュールを紹介
● DAZNでJリーグの放送を視聴する5つのメリットとは?
● 野球、F1、バスケも楽しみたい!DAZN×他スポーツ視聴の“トリセツ”はこちら ※提携サイト:Sporting Newsへ